『海底二万里』問題
『海底二万里』、いろいろな訳題が付いているのはいいのだが、距離の単位が違うのに全部二万っておかしくないかという問題。
海底二万リュー(Vingt mille lieues sous les mers)
原題、リューって一体なんやねんという感じ。
1リュー = 4 km
海底二万リーグ(Twenty Thousand Leagues Under the Sea)
英語ですね。リーグも意味不明な単位。
1リーグ = 4.828032 km
ちょっと原作より長そうですね。
海底二万マイル
マイルとかメジャーリーグの試合出ぐらいしか馴染みがない。
1マイル = 1.609 km
すごい短い。
海底二万海里
公民の領海のところでぐらいしか聞かない単位。
1海里 = 1.852 km
海底二万里
日本人なら里を使えって感じだ(※商取引での尺貫法の使用は計量法違反です)
1里 = 3.927 km
2万だと
- 2万リュー = 80,000 km
- 2万リーグ = 96,560 km
- 2万マイル = 32,180 km
- 2万海里 = 37,040 km
- 2万里 = 78,540 km
感想
マイルに関しては論外なぐらい短いっすね。原題の4割ぐらいの距離っすよ。
4割でいいなら『母を訪ねて三千里』は1200里っすよ、お伊勢参り5,6回ぐらい往復しろマルコって感じじゃん。
ジョージ・オーウェルの『1984年』なら794年。平安時代ですよ。
それにして『里』は『リュー』を音の響きも似てるし距離も近いので、素晴らしい名訳だなぁっておもいました。
ちなみに『海底二万里』を読んだことはありません。